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算数いろいろ ゼロについて③

紀元0年

 前々回「紀元も元号も0年は存在しません。」と書きました。再度そのお話です。

紀元0年がないのはなぜか

 6世紀 ローマ教皇から「むこう数百年分の復活祭の日付表を作成せよ」と依頼を受けた修道士ディオニシウス・エクシグウス。

 彼は、キリストが生まれた年を最初の年にすべきと考え、現在使われることとなった西暦の1年と決めました。(実際はキリストが生まれたと考えていた年の翌年の1月1日を暦の初めの日としました。) 

 *しかしながら、現在キリストが生まれたのは紀元前4年と考えられていいます。

 こののち、次の復活祭日付表を作成した修道士ビードは「イギリス国民教会史」の最初の年を紀元前60年から始めたのですが、この暦には0年がありませんでした。この頃(中世)のヨーロッパではゼロを使用することがなかったからなのですが、これは問題ですよね。

ゼロ年がなかったことが何故問題なのか。

 たとえば、紀元前4年に生まれたキリストが生きていれば、今年紀元2020年には何歳になっていると思いますか?
 2020-(-4)=2024歳と考えるのが普通ですが、実は2023歳なのです。紀元前3年に1歳、紀元前2年に2歳、紀元前1年に3歳 ここまではいいのですが、紀元1年に4歳となります。先ほどのように計算すると1-(-4)=5歳となるはずですが、紀元0年がないために間違いが生じるのです。

 現在は21世紀です。世紀という単位は100年を1単位としていますから1世紀は紀元1年から紀元100年まで、2世紀は紀元101年から紀元200年まで・・21世紀は紀元2001年から2100年までとなっています。22世紀は2101年1月1日からです。

 私は世界史のテストの前に「0世紀があれば、よかったのにな」と思っていました。

 これでは天文学的事象の期間計算で不具合が生じます。

 天文学では紀元前1年を0年とし紀元前2年を-1年としています。ケプラーから始まり、単に紀元前1年を0年とするようになったのはカッシーニからです。

 横道にそれますが、土星探査機カッシーニの名前の由来になった天文学者です。2017年9月に探査機カッシーニは土星大気圏に突入して消えました。カッシーニから分離し土星の衛星タイタンに着陸したホイヘンスは今もタイタンにいるはずです。地球から最も遠い距離の天体にある人工物です。

 なぜ中世のヨーロッパではゼロを使わなかったのでしょう?

☚ 算数いろいろ ゼロについて②
  算数いろいろ ゼロについて④ ☛

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