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算数いろいろ 日本の数詞①

数字の歴史

数を数えるときどんなふうに数えますか?

「いち、に、さん・・・」ですか?それとも「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」ですか?

「いち、に、さん・・・」は漢字の読みですから漢字が伝わった時から用いられています。

「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」はいつから使われているのでしょう。

実はよくわからないそうです。

現代数詞と古代数詞を並べてみました。

イチ
サン
いつ
ロク
なな シチ
ハチ
ここの
10 とお () ジュウ
11 とおあまりひとつ  
20 はた  
30  
40  
50  
60  
70 なな  
80  
90 ここの  
100 もも ()  
130 ももあまりみ  
200 ふた  
500  
970 ここのあまりなな  
1000  
10000 よろず  

10(とお)は30以降は「」といいます。同じように100(もも)は200以降は「」といいます。

日本の古代の数は十進法で10より大きい数を表すことはあまりなかったようです。だから、11は「とおあまりひとつ」(10+1)のようにあらわしたようです。

日本の数詞についてもう少し考えてみたいと思っています。

ところで皆さんは数を数えるとき「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュウ、ジュウ」と数えますか?

ではジュウからカウントダウンするときはどうですか?

「ジュウ、キュウ、ハチ、なな、ロク、ゴ、よん、サン、ニ、イチ」じゃないですか?

7と4は古代数詞が混ざっていますね。これは多分言いやすいからだと思いますが、このように、二種類の数詞を使っているのは、日本と韓国だけのようです。

もともとあった古代の数詞に中国から漢字が伝わったことで、両方をうまく使うようになったようです。日本人の柔軟性がうかがい知れます。

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